神奈川6区 藤井みどり様の回答

【 財政・社会保障 】
1)見直しが必要と考えている現行の事業を挙げてください。また新設・拡大もしくは不要・縮小が必要とされる事業とその具体的方策案も教えてください。


●税金の使い方、集め方を大本から切り替えることが必要です。1メートルつくるのに1億円もかかる東京外郭外環道路などはやめて、特養ホームや保育所など 生活密着型の公共事業に変えていくことですね。年間5兆円も使われる軍事費も削ること。50トンもあって重すぎて日本の道路を走ると道路が壊れてしまうと いう使いようのない90式戦車が320両も購入されています。こういう無駄を削ることです。政党助成金も廃止します。
集め方では、大企業や大金持ちのみなさんへのゆきすぎた減税を見直します。株の所得ランキングがでましたが、一位は、任天堂の相談役の方で一年間の株の配 当所得が97億円ですが、11億円も減税を受けています。こんな大金持ちの人たちや大企業には、所得や儲けに応じた応分の税金を納めていただくことではな いでしょうか。

 

2)企業・個人からの不正献金や事務所費の虚偽報告などが問題になっていますが、「政治とカネ」について、その透明性・公正性を確保するための政策を考えていますか。


●企業・団体献金は、法律でしっかり禁止することが一番です。

 

3)税金の使い道と決まった先でそれをどのように生かすかについて、教えてください。
(22歳/大学院生、30代/福祉関係、27歳/商工会議所職員、他)


   ●税金は、国民の命と暮らしを守るために使うことが最優先です。社会保障と教育費を予算の主役にすえていきます。高校の授業料は無料に、大学も給付制奨学金を創設し、だれもがお金の心配なく学べる社会をつくります。

 

 

 

【 雇用 】
4)環境政策で雇用を創出できると思いますか?可能な場合、具体的な政策案を教えてください。


●まずは、人間らしく働けるルールが必要です。そのなかで環境対策で雇用は創出できます。

 

5)就職活動の早期化、長期化が問題となっていますが、それを改善する考えはありますか。


●学生のみなさんは、学ぶことが中心です。ところが、就職活動の早期化や長期化で本来の研究などが削られてしまいます。実態をきちんとつかんで改善したいと思います。

 

6)フリーターやニートに対する対策はありますか。
(20代/会社員、22歳/大学生、他)


●フリーターを選ぶ人もいるかもしれませんが、多くは、派遣労働や期間社員しか仕事がない状況が現状だと思います。1999年に派遣労働が原則自由化され たため、企業は正社員を減らし非正規社員におきかえてきました。そのため、今、働く人の四割が非正規労働者です。働いても働いても低賃金で大変です。先日 も若い人たちと懇談しましたが、口をそろえて「お金がない、時間がない、心に余裕がない」と語っています。若い人たちが夢や希望の持てない社会は間違って います。政治の責任です。頑張っているのに突然一枚の紙切れで解雇されるなどひどすぎます。職業訓練を受ける機会もなかったり、再就職もままならない現実 のなかで、ひきこもりや、将来への不安感、夢も希望ももてない絶望感が若い人たちを苦しめています。正社員が当たり前の社会、同じ仕事には同じ賃金や休暇 の保障。時給も千円以上に引き上げるなど働くルールづくりが早急に求められます。

 

 

 

【 経済格差 】
7)社会保障全般をこれからどのように改革していくか、以下の項目をふまえてお答えください。
①ホームレスの人の再就職と生活安定のための政策


●健康で文化的生活な最低限度の生活を営む権利は誰もがもっています。まじめに働く人たちが突然首切りされ、職を失うばかりか住まいまで失う状況です。生 活保護をすぐに受けられるようにするとともに、公営住宅への入居や、家賃補助をおこなうなど、住まいの確保も必要です。職業訓練なども受けれるようにし、 再就職できるまで住まいと生活の保障もしていきます。

 

②年金・医療保険について
●年金については、25年も年金保険料を払わないと一円の年金も受け取れないのは異常です。せめて10年以上に引き下げます。最低保障年金制度をつくり、無年金の人をなくします。
 医療保険については、75歳という年齢でくぎって医療を差別し命を切り捨てる後期高齢者医療制度は廃止します。お医者さんにかかったときの医療費もヨー ロッパのように無料をめざして、みんなが安心してかかれる医療にしていきます。高すぎる国民健康保険料も一人年間一万円を引き下げます。国民健康保険証の とりあげはやめさせます。

 

③ 障害者や母子家庭を保護する法律が取りやめになっている現状について
 ●障害が重い人ほど負担が重くのしかかる応益負担が導入された障害者自立支援法は廃止します。また、生活保護の母子加算を復活します。児童扶養手当の拡充などにとりくみます。

 

④ 老人施設への入居希望が200人待ちを超える、現状の高齢社会に対する認識と対策について
(31歳/鍼灸マッサージ師、22歳/大学生、他)


●特別養護老人ホームへの待機者が38万人にも上っています。国が補助金をカットしたことも大きな要因です。高齢者が高齢者を介護する老々介護など大変な 困難を強いています。私たちは生身の人間です。歳をとるのも病気をするのもあたりまえです。だからこそ、政治があたたかい手をさしのべることが役割です。 亡くなる人がいなければ、待っている人が入所できないなんておかしいです。特養ホームをもっともっと建設するとともに、国の助成も増やします。療養病床の 廃止もやめさせます。

 

 

 

【 ジェンダー・子ども 】
8) 出産費用をはじめかかる費用、出産場所、産後のサポート、小児科や教育(保育園、幼稚園をはじめ学校関係)、他にも女性が産休を取り、またきちんと復帰が 出来るような補償、悲惨な事件やいつ何があるか分からない中に子供を送り出していく等の不安の改善…、色々な意味で子供を育てやすい環境になったら、産み たいと思う人が増えて少子化だけでなく今後の経済にも良い影響が出ると思いますが、そういった体制を整えていくのはまだまだ時間が必要なのでしょうか?
(未婚・既婚関係なく、女性をとりまく問題全般についての考えをお答え下さい。)
(31歳/主婦、他)
  ●あまりに低い出生率は、日本の国の存続まで危うくするものです。少子化の問題も含め出産をめぐる多くの問題は、女性差別の問題とも関連します。働く女性 の7割ものひとたちがいまでも出産を機に仕事をやめざるを得ません。私も四人の子どもの母親ですが、働きながら子育てはほんとうに大変です。保育所に入り たくてもはいれない。仕事をやめると子どもが小さいというだけで就職もままなりません。正社員はとても無理とパートやアルバイトにならざるを得ない状況で す。子育てか仕事かで悩む国など日本ぐらいです。出産しても職場の同じ部署に復帰できるようにし、育児休業中の賃金保障も必要です。男性も女性も安心して 子育ても仕事もできる社会にするため、職場環境の整備や保育所の増設、財政的支援など充実させます。妊婦検診や出産費用の無償化も促進したいですね。

 

 

 

【 未来 】
9) 日本は今後30年間で、どのような発展戦略を採っていくべきと考えますか?
(22歳/大学生、他)
●憲法では“主権在民”ですが今の日本の政治は、内政では“主権財界”です。首切り自由の不安定雇用をもっともっと増やせと号令をかけたのも財界がはじま りです。社会保障の切り捨てや消費税の増税も号令をかけているのは財界です。外交では“主権アメリカ”です。アメリカのいうままに自衛隊を海外に派兵した り、憲法九条を捨てて日本を戦争する国にしようとする動きまであります。このゆがみをなおしていくのが日本共産党の改革です。ほんとうに“国民が主人公” の政治をめざします。

 

 

 

【 食糧・農業・環境問題 】
10) 食料自給率や将来のエネルギーについて、どのように考えていますか?具体的な政策案がありましたら教えてください。
●世界は異常気象や需要の増加で食料の輸出規制をおこなう国も増えています。そんななかで、食料自給率の向上はまったなしです。いまの食料自給率39%を 一刻も早くせめて50%に引き上げるよう力をつくします。農産物への価格保障や農家への所得補償をおこないます。農産物の輸入自由化はストップします。
●エネルギーについては、自然エネルギーを2020年までに20%に引き上げます。「自然エネルギー開発・利用計画」を策定します。電力の固定価格買い取り制度を導入します。

11) 開発と環境保全は相容れないものでしょうか?開発と環境保全が共存できるシステムデザインを1例、具体的に挙げてください。
(20代/会社員、20歳/大学生、他)
●地球環境の保全の見通しをたてるとともに、環境対策にとりくむことが必要です。将来にわたりよい環境を維持するために環境汚染を規制し、生態系を守ります。汚染者負担、予防原則、国民・住民の参加、徹底した情報公開にとりくみます。

 

 

 

【 教育 】
12) 社会保障や産業育成など重要な政治課題がある中で、成果が見えづらい「教育」に投資することをどう考えますか?


●子どもたちは、将来の日本を背負ってたつ社会の宝です。この子どもたちに教育を保障することは重要です。すべての子どもたちが基礎学力を身につけるよう 力をつくします。また、競争教育は、こどもたちの発達までゆがめます。本来学ぶことは楽しいことです。教育予算を増額し、お金の心配なく学べる社会をつく ります。

 

13) 性教育に関してどうお考えですか?そこから付随する若者に蔓延する性病・エイズへの対策、性産業の被害に遭う若者への対策もあればお教え下さい。
(22歳/大学生、他)


●子どもたちに、身体や心のしくみや発達、性の多様性などを伝え、自己肯定感情をはぐくむ、自主的な性教育を尊重することが大切です。また、性病やエイズへの正しい知識を教える性教育も重要です。

 

 

 

【 外交・国際問題 】
14) 戦争による環境破壊や人権侵害をなくすにはどのようにすれば良いと思いますか?その為に日々心がけていることは何ですか?
(27歳/フリーター、他)


●戦争は最大の暴力、人権侵害です。日本は、すばらしい憲法をもっている国です。この憲法を守り抜くことがなにより、人権を守ることにつながります。ま た、平和であってこその世界です。憲法九条を守りぬき、世界に発信していきます。日常的には、核兵器のない世界をめざし、草の根から運動を広げていること です。九条の会の運動にも参加しています。

 

 

 

【 人となり 】
15) 国民のために政治生命をかけられますか?あなたの政治的な立場が危うくなっても真実を語ってくれますか?


●国民を守るのが国会議員の役割です。国民の苦難あるところ、日本共産党ありという立党の精神にものっとり、国民の苦難解決のために全力をつくします。また、真実を語ることは自分自身の信条です。

 

16) なぜ政治家を志すのですか?またどんな政治家になりたいですか?尊敬する政治家、具体的な目標と達成へのプロセスなどふまえて、教えてください。


●とにかく、神奈川県内を駆け回り、若い方から高齢の方まで、たくさんの人たちと出会い、対話してきました。雇用が破壊され、社会保障が破壊され、まじめ て生きてきた人たちが突然の解雇や商売の廃業を迫られるなど苦しんでいます。日本をつくってきた高齢者の方々が早く死にたいと涙します。政治の責任です。 どうしても政治を変えて、国民を大切にする社会をつくりたいですね。尊敬する政治家は、志位委員長かな。とにかく、雇用の問題でも経団連やトヨタやいすゞ に直談判するなど、国民を守るために行動するところがすごくいいですね。平和の問題でもオバマ大統領に核兵器のない世界をめざしてお手紙を届けるなど、私 たち党員もとても励まされます。プロセスは、やはり、みんなの声に耳を傾けながら、将来像を持ちながらも、目の前の困難解決もおこなっていきます。綱領実 現にむけ頑張りたいです。

 

17) 今もっとも重要視している政策は何ですか?どうしてそれをしたいのですか?またそのために今何をしていますか?
(22歳/大学生、25歳/会社員、他)


●雇用を安定させ所得を増やすこと、社会保障を充実させ不安をとりのぞくこと。これによって個人消費が増え景気の回復につながるからです。そのためにも大企業の横暴勝手をおさえ社会的責任を果たしていただくようにします。このことへの国民の理解を広げています。

【 制度・市民参加 】
18) 自分の税金の使い道や議会の決議を国民の投票で決定できるようにしてくれますか?また子どもの考えや意見を国会に反映させる機会を作れますか?
(24歳/主婦、他)
●税金の使い道のチェックは議会の予算委員会や決算委員会がおこなっています。選挙で国会議員を選ぶとき、予算の使い方をちゃんとチェックできる議員を選ぶことが大切です。
子どもさんの考えや意見もしっかり聞く場をもつようにします。

 

 

 

【 その他 】
19) 選挙に行かない、年金を支払わない若者が多くいるのは国に信頼を寄せていないからだと思いますが、その信頼を勝ち取るために国はどうあるべき、どうするべきだと思いますか?


 ●政治が信頼されていない反映だと思います。汚いお金で癒着していることなども信頼を失うコトだと思います。国民の願いが届き、叶うような政治にしていくことですね。そのためにもやっぱり財界・大企業中心の政治ではなく、国民が主人公の政治に切り替えることです。

 

20) その反対に、意識を高く持ち、社会的な活動をしている学生も多くいます。今後、そのような学生と行政が手を取り合い、未来を築いていけるような取り組みを考えていますか?考えていれば、具体的な内容をお願いします。
(22歳/短大生、22歳/大学生、他)


●若い人たちの声や願いを政治に生かすように、世界では当たり前の18歳選挙権を実現します。どんどん政治に参加してもらい、いっしょに政治を変えたいですね。

 

 

 

○最後に次世代を担う若者に熱いメッセージを!


●世界一高い学費や使い捨て労働、子どもの育てにくさなど、どれをとっても頑張って生きているあなたたちのせいではありません。政治の責任です。歴史は、 私たちがつくるものです。選挙で政治は必ず変えられます。今度の選挙で、痛みばかり押しつける自民党・公明党の政治はきっぱり終わりにして、新しい政治を 探求しませんか。国民が主人公の新しい政治の実現にむけ、歴史の新しい扉をひらきましょう。

 

 

 

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